どうも、風呂掃除、ゴミ出し、休日の食器洗いが役割のぱぱらぼ所長:ハナぱぱです。
早速ですが、イギリス国立児童発達研究所が30年間に渡って行った、7歳・11歳・16歳の児童17,000名を対象にした追跡調査のデータを、英オックスフォード大学の研究チームが分析した結果があります。
ここで、パパの皆さんに質問です。
皆さんは、父親としての役割を明確に分かり、果たしていますか?
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私もそうなのですが、役割自体明確に分からず、ちゃんと出来ているか自信が無かったりしますよね。
そこで今回の記事では、そんな父親の役割について大事な事を記載しました。
知っているだけでも、無意識にその行動をとったりするものなので、是非お読み頂きたいと思います。
1.誕生からイヤイヤ期までの「乳児期」
乳児の子供が親と愛情を育む相手は母親に限らず、ほとんどの乳児は父親にも愛情を求め育もうとします。
乳児に限らず子供は、父親と母親共に深い愛情の関係を築こうとします。
1-1.やるべき事と父親による影響
◎父親が子供に関与する
子供とたくさん接する事、それは子供にとって計り知れない宝物となる事はもちろん、「我が子の笑顔を見て癒やされる事」は、パパさんの人生においても大きな宝物になります。
◎いっぱい喋り掛け、はっきりとした言葉で話し掛ける。
子供に積極的に話しかける父親の元で育った子供は、あまり子供に話しかけない父親の元で育った子供に比べ、3歳時点での言語能力が遥かに発達している事がわかった。
◎子供と触れ合い、いっぱい遊ぶ。
たくさん触れ合う事により、乳児に「安心・安全」を伝える事になります。こうして父親と子供との関係に、愛情の信頼関係を深く築く事になります。
父親としっかりとした愛情の信頼を樹立した子供は、その後の発達経過においても良い結果が得られています。
そして、父親は子供と遊んでいるだけで、自然と脳に健康な発達を促す働きかけを行っています。
赤ちゃんが生まれると,男性にも生物学的な変化が起こります。
主に子供の知育発達や社会性の発達、精神的発達に持続的に良い結果を促すような働きかけを、子供の成長により変化させて行っているのです。
乳児は遊び相手として父親を好むようになり、父親の姿を見ると、「遊んでくれる」と期待をして、脈や呼吸の数が増えます。(参考:こころと脳のサイエンス02号(別冊日経サイエンス)お父さんの大事な役割より/amazon)
このような事から、遊び相手として父親を好むようになります。
また、家の外に連れ出してあげる事も、子供の刺激になりとても良いです。
遠くの珍しい場所で無くても、近くの公園で一緒に遊んであげるだけでも効果があります。
1-2.母親の影響も知っておこう
父親とは逆に、子供は母親の姿を見ると、心が落ち着き、脈や呼吸の数が少くなり、安心、安らぎの状態になります。
その為、父親と遊んでいる時にも、子供に掛かるストレスが大きかったりすると、ストレスを回避しようと母親を選び、意思表示をします。(泣いて知らせる。)
母親は繰り返すリズムで、優しく、なだめる様に話しかける事が、乳児に対して良い事です。
母親は、本能的に常に安全に配慮して子供に接します。
1-3.先輩パパからのこんな事したよ
- ママを誉めてあげたり、「ありがとう」などの日頃の感謝の言葉など、ねぎらいの言葉を伝えている。
- ママのサポートに対しての事ですが、パパ(自分)に対しての不満などを聞いて、お互いが直すように提案した。
- 夫婦お互い何かしてもらったら、ありがとうを言う等の決め事を作っている。
- 真面目過ぎず、子供みたいに子供と遊ぶ。
- 子供の喰い付く知育DVDと同じ事をした。
- 自身の心の中の状態(良い面も、悪い面も)が伝わると思い、子供と接する。
- 育児ストレスが無い様に、週に一回自分へのご褒美を夫婦お互いに行う。(好きな物を食べたり、高めのお酒を飲むなど)
- 危険なことをさせない様にうまく気をそらせる。
- 子供の笑顔を引き出せる事を第一に思い、接している。
1-4.この時期に意識する大切な事
父親による子供への五感の刺激は、子供の発達に大いに影響を与える為、とにかく何でも良いので父親が子供へ十分に関与する事が大切です。
妊婦や乳幼児を対象として行われている、アメリカ合衆国政府が出資した教育プログラムがあります。
このようなプログラムがある事で、いかに父親の育児関与が重要な事なのかが分かります。
そして、母親は乳児の為に寝る間も無く、養育しています。子供を見ながら家族の為に頑張っているママのサポートをするのも父親の役割です。
2.心も体も活発な発達時期の「幼児期」
乳児期と幼児期を比較すると、子供の行動範囲はさらに広まり、そして、良い事・悪い事と、他の者との共存について学んでいきます。
父親が子育てに積極的に参加している家庭の子供たち(幼児)を調査した結果、次のような共通点が見つかったと報告しています。
- オモチャを持って癇癪をおこしたりしない。
- 「◯◯を持ってきて」という頼み事をスンナリきいてくれる。
- 初対面の人とでも、躊躇せず会話ができる。
- 他の子供たちと簡単に打ち解けることができる。
- よく笑う。
- 我慢強い。
- 会話に対する反応が速い。
- 新しい遊びへの挑戦を楽しむ。
- 父親との関係が良好。
- 父親だけではなく、母親との関係も良好。
この調査は、アメリカの発達心理学者であるカルデラ博士が、主に幼児期の子供たちを対象にして行いました。
幼児期に、父親とたくさん遊んだ子供は、自尊心が高く、子供自らへの愛情や自信を持っており、少々のトラブルにも屈しない強い精神力を持つようになると言われています。
2-1.やるべき事と父親による影響
◎たくさん遊んであげる
そして子供は、父親から遊びを通じて、世界・外界との接点を学んでいきます。
父親は体をいっぱい使った遊びや、安全ではあるが荒っぽい遊びをさせる事で、運動神経の発達に役立ったり、外の世界や他人との付き合い方を子供に学習させる事が出来ます。
また、父親とスポーツなどの様な遊びをする事も、感情のコントロールや友達との協力の関係を学んでいきます。
スポーツなどの様な遊びは、ルールや勝ち負けが有り、その結果や過程において感情のコントロールが必要となる事を段々と覚えていきます。
父親と協力をして、勝ちに向かって行う事で、友達との協力の関係を子供に教える事が出来ます。
◎挑戦させる
問題を解決出来る様になる為の、重要な訓練となり、考える力も育む事が出来ます。
子供の挑戦を一人で出来る様に励ます事が大事で、挑戦する楽しさを伝えてあげる様にしましょう。
◎約束やルールは父親が教える。
社会適合能力が養われます。
子供にとっての父親は、初めての他人となります。その父親が、子供に制限や、世間のルールを守るように教え、施す事が大切です。
そして、時には厳しく叱る事もとても大切な事で、父親は「怒ると怖い」と思わせる事も必要です。
カミナリの無駄打ちはなるべくせず、母親では収まらない時などの、最終的な壁となる存在でいましょう。
また、説明する時などの長い言葉や抽象的な言葉を使う事によって、生涯の学習能力の土台を築きます。
父親は普段の会話から、原因を説明する様なより長い言葉や、抽象的な言葉を多く使っています。その事は、子供が論理を理解する働きかけの手助けになっているのです。
2-2.母親の影響も知っておこう
母親は、感情を表す言葉を多く使い、子どもが感情を理解出来る様に促します。
乳児期と変わらず、母親は子供にとって絶対の存在であり、母親に安らぎを求めます。
母親は子供と接する時、身の回りの世話などの養育を行う事が多く、子供に対する気遣いと共感によって、子供が必要とするものを把握する事が出来、成長を見守ります。
2-3.先輩パパからのこんな事したよ
- 子供の遊びで、よく部屋が散らかるので、強制的に掃除が出来る様、お客さんをよく呼ぶ家にしている。
- あまり責務と意気込まず、ママや子供から一歩引き見守る。
- ストレスを溜めない様に、話(愚痴)を聞く、聞いてもらう。
- ママに一人の時間を作り、気分転換をしてもらう。
- ママが待っているので、早めに帰る様にする。
- ついつい感情で怒ってしまわない様、深呼吸をして落ち着かせる。
- 赤ちゃんの頃から、お風呂に入れて、ご飯食べさせてすぐ就寝というサイクルを意図的に作った。
- 息抜きで、掃除・洗濯や食事の外注化を月に一回してる。
- 叱る時は、お尻叩きや、しっぺ等の場所を決め、必ず言ってから執行する。
2-4.この時期に意識する大切な事
この時期も、いっぱい遊んであげる事がとても大切です。
父親は、子供が社会と上手に付き合える適応能力を樹立する事が出来る様に、この幼児期から長期に渡って、子供から何かをさせて、子供が何かを成し遂げられる様に子供を後ろから支える様にする事が、大事な役割だと言えます。
あと母親は、やはり育児によるストレスを抱えています。
ママの話をちゃんと聞くだけで、「パパは分かってくれている」と思えて、一人では重いストレスが軽くなり、育児によるストレスが軽減しますので、ママの話を聞く事も大事な役割です。
3.発達段階を理解し、接する事が大事な「学童期」
この時期も、父親が子供に関与すればするほど、言葉の技術が優れる様になり、子供の認知能力や学業成績は向上し、社会に出てからの成功のチャンスが高まると言われています。
子どもが6歳の時に父親が子どもに積極的に関与すると、子どもが7歳の時の知能指数IQや学業成績に良い影響を与える。また、子どもが7歳の時に父親が子どもに積極的に関与すると、子どもが7歳の時や11歳の時のIQに良い影響を与える。
子供の道徳的社会規則や、社会的基準の発達についても、父親が重要な役割を果たします。
3-1.やるべき事と父親による影響
◎子供に初体験となる様な事をさせて、すべて教えない様にする。
自信を持つ事を覚え、努力を学びます。
出来る様になれば、子供には自信が生まれ、さらにその行動を責任をもって成し遂げる様になります。
何度も経験させる事で、子供は父親のやる事を真似し、努力する大切さを学びます。
大事なのは、子供一人で達成できる様に促す事です。父親がサポートを行い、なるべく親が手を出さない様に心掛けましょう。
また、父親は子供が初体験や新しいことの挑戦で、どうすれば良いか説明をする時があります。
それは、問題解決の技術を子供に多く教えているという事ですが、父親が余りに細かく指示を与えると、子供は頼る癖が付き、悪影響を及ぼします。子供の感受性が低下し、語彙が少なくなる事も有るのです。
反対に、関与しない放任の子育てでは、父親から子供への情報伝達が減り、精神発達に影響します。
ほどよいバランスで教えてあげる事が大切です。
◎学習する事や技術を学ぶ意識を教える。
子供にとって、自分がやった事の成功や失敗は、自分の努力が原因である事を理解して、他人の失敗を責めなくなります。
父親は子供へ、学習する意識を教えたり、技術を学べば目標を達成できる事を教え、父親が手本を示す事によって、愚直に誠実に努力すれば、その見返りが得られる事を理解し成長します。
そして父親は、常に子供の「何でも出来るヒーロー」で居て、壁となり続ける事です。
子供は壁を乗り越え様として成長します。
壁となり続けるのは、パパさん自身も努力が必要な時もあるかもしれませんが、それを見せる事で努力を理解します。
言葉では無く、行動を見て学習させる事も父親の役割と言えます。
◎ゲームは1日1時間以上させない。
子供の成長の発達に、色々と言われているゲームですが、この様な研究結果が出ています。
ゲームをプレイしない子供達と比較すると、1日1時間以内のゲームをする子供達は生活への満足度が高く、社交的だとしています。
その他にも、1人もしくは他の子供とビデオゲームをプレイすることにより幸福感や、一体感を得られると示しています。
しかし、1時間以上プレイする子供達には、落ち着きがなくなったり、注意力散漫になったりするという問題が出てくるとも述べています。
これはゲーム以外の活動の機会を逃したり、子供にふさわしくないゲームに触れているからではないかとしています。(出典元:インサイド – 人生にゲームをプラスするメディア)
3-2.母親の影響も知っておこう
母親は普段の生活から、感情や人間関係のやりとりを子供に多く教えています。
人間としてのやさしさや、思いやりの心を育んで成長しています。
目にふれる自然や、動物を可愛がったり、弱い立場にあったり、困っていたりする人々に対する共感や、思いやりの言葉など、日常生活の中で母親が見せるさりげない言動が、子どもに影響をおよぼしています。
3-3.先輩パパからのこんな事したよ
- 他の子と比べない様にする。
- 一緒に未来を想像し、遠い目標や、近い目標を決める。
- 怒る事と叱る事を分け、意識して叱っている。
- 注意する時は、目を見ながら真剣な顔で言う。
- ゲームなどの時間を、子供と約束した際は、ママにも伝えておく。(ママが知らずに叱ってしまう事を防ぐ)
- スマホやタブレットに、動画や課金の制限を掛ける。
- 家族の接し方について、子供とも話をする。
- 反抗的な態度について、親が一番信頼できる相手だからだと思い対応する。
- 子供の前では、なるべく喧嘩をしない様に夫婦で決めている。
- 母親が不安定だと、子供も不安定になるので、日頃からママとの会話を大事にしている。
3-4.この時期に意識する大切な事
子供にとって、もっとも身近な男性のモデルになります。
たくましさや、強さの典型として子供とふれあいながら、物事にチャレンジしていく勇気、成し遂げる為の我慢などを体験させる事。
人間として、してはならない事や、しなければならない事など、善悪の区別をしっかりと身に着けさせたいです。
特に、弱いものイジメや、度を過ぎた乱暴、人をバカにしたりする言動、行動など、さまざまな事を捉え、教えていきたいものです。
そして、上記の2-4でも述べましたが、ママの話(愚痴)を聞く事です。
早ければ、この時期の後半あたりから反抗期が始まりますので、母親のサポートはとても大事な事になります。
4.理想主義と劣等感の中を彷徨う「青年期」
この時期の子供には、自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に在る概念の確立が、非常にデリケートで重要な問題です。
子供は、親と過ごす時間が減り、友人との時間が増えます。しかし、子供の信念、価値観、将来計画を構想する上で、父親と母親は重要な存在です。
4-1.やるべき事と父親による影響
◎経験上のアドバイスをする。
父親のアドバイスに頼っているところがあり、父親がそばにいるだけで良い効果が得られる場合もあります。
子供は青年期になっても、他者との関係や将来の構想については、父親からアドバイスを求めたりします。
そして、子供が思春期を過ぎた頃に自立を促す目的で、父親が子供への関与を減らしてしまうと、子供の発達が悪化してしまう事もありますので注意が必要です。
◎寛容な心で質の高い関与を意識する。
こちらのPDFには、両親が別居の家庭においても、子供が非同居の父親と長時間を過ごして、一緒に多くの生活活動を行う場合は、子供の学業成績は向上すると記載されています。
そして、子供が思春期になると、精神的な不安定さもあり、成績が落ちたり、トラブル行動に出てしまう事があります。
こうゆう時は、子供の甘えが出がちな母親では無く、社会のルールの代弁者として、父親が現実を教えてあげる事も大切です。
反抗的な態度をとられても、伝え続ける事で愛情が伝わっているものです。
何が良くて、何が悪いのか、自立してもしっかりと判断の出来る力を身につけさせてあげたいです。
◎父親と娘
娘は父親を見て、男が何で、どうゆうものであるかを理解します。
そして父親とのコミュニケーションが多いと、自分の容姿がどう見えているのかよりも、行動は何をして、自分の心がどうであるかという様な、自分の中身の方がずっと重要である事に気付き、理解する確率が高くなります。
対して、父親が不在の家庭で育った少女は、思春期が早かったり、精神年齢の変化が速く起きる傾向にあります。
4-2.母親の影響も知っておこう
この時期は、母親の世話が、子供の独立の感覚を害して、子供と母親のトラブルが発生します。
しかし、この時期の子供は、母親の精神的サポートも頼っていて、感謝はしているが裏返しの態度を取ったりします。
寛容な心での対応が必要になりますので、子、母ともに父親のサポートが重要である事に変わりはありません。
4-3.先輩パパからのこんな事したよ
- まだ子供と思い、下に見て話をしない。
- 子供の立場になって考える。
- 親の考えばっかり押し付けてしまわない様に気を付けて接している。
- 女の子の父親だと、とにかく心配で色々言いたい事があるが、まずは娘の考えを聞き、こちらの提案を伝える。
- なるべく子供の主張は尊重する様にしている。
- 特別変わった接し方などはしない、いたって普通。
- 反抗期の時は、聞いてない事を前提に、とにかく諦めずに伝え続ける。
- なるべく妻との会話を大事にしている。
4-4.この時期に意識する大切な事
子供と大人の境目の時期で、気持ち的には「大人になりたい」でも、心は子供という非常に難しい時期です。
この時期に、子どもの気持ちを無理に曲げようとしても、絶対に上手くいきません。
唯一の言う事を聞かせる方法は、強い立場の人から伝える事。
父親や、部活の先生達ですが、それもなかなか伝わらなかったりします。
では、どうしたら良いのか?「そうゆうものだ」と思う。
極端な話、諦める事が良い方法です。
今まで、ずっと愛情を与えて育ててきた子であれば、この時期に一時的に悪さをしたとしても、受験が見えてくると落ち着いてくるはずです。
ですので、その時期までは少し大目に見守る事が大切です。
そして、母親は信じられない程のストレスを感じる場合があります。
父親は、その母親の最終的に頼るところとして存在し、安心感を与える事がこの時期の父親の役割として大事な事です。
まとめ
子どもの認知機能の発達、学業成績の向上、問題にぶつかった時の解決能力、父親との関係から学んだ、人とのコミュニケーション能力など、父親との関わりの中で子供は、自然と精神的な成長をしていきます。
父親の役割として、母親である奥さんと相談する事も大切です。
パパが描く父親像を伝える事と、ママが抱く理想の父親像を聞き、お互いが納得のいく教育方針を作って、一緒に育てていく事が良い事だと思います。
父親の役割って「もっとしっかりしなければいけない」などと思い、父親としての重圧を強く感じていたのですが、こう見てみると、とても身近な事で、普段からやっている事だったんですね。
これを読んで頂いているパパさん・・・
実は、もう良い父親だったりしますよ。
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